【作家紹介】ダニエル・ペナック(1944-現在)
1944にモロッコのカサブランカ生まれ。
タクシーの運転手、イラストレーターをへて1969年に中等教育の国語教師として教壇に立つ。
1985年にロマン・ノワールの「人喰い鬼たちのお愉しみ」で作家デビュー。
1995年から執筆活動に専念する。
2007年に出版した『学校の悲しみ』(Chagrin d 'École)でルノード賞を受賞。
デビュー作であるマロセーヌ・シリーズはロマン・ノワールながら面白くてユーモラスに語られる作品で作家としての地位を確立した。世界数十カ国で翻訳されている。
子どもの頃は本を読むより朗読に親しんでいたとして、オーディオブックの普及に尽力しており、自らの作品の朗読も多数手がけている。
作者の他の作品
マロセーヌ・シリーズ La Saga Malaussène
- Au bonheur des ogres, 1985
『人喰い鬼のお愉しみ』(中条省平、白水社、1995年)
- La fée carabine, 1987
『カービン銃の妖精』(平岡 満訳、 白水社、 1998年)
- La petite marchande de prose, 1989
『散文売りの少女』(平岡敦 訳、白水社、 2002年)
- Monsieur Malaussène, 1995
『ムッシュ・マロセーヌ』(平岡敦 訳、白水社、 2008年)
- Des chrétiens et des maures, 1996 「キリスト教徒と異端者たち」未邦訳
- Aux fruits de la passion, 1999 「情熱の実り」未邦訳
カモ少年の冒険シリーズ
- Kamo, l’idée du siècle, 1993 「カモ、世紀のアイディア」未邦訳
- Kamo et moi, 1992 「カモとわたし」未邦訳
- Kamo: L’agence Babel, 1992
『カモ少年と謎のペンフレンド』(中井珠子 訳、 白水社、 2007年)
- L’Évasion de Kamo, 1992 「カモの逃亡」未邦訳
児童書
- Cabot-Caboche, 1982
『気まぐれ少女と家出イヌ』(中井珠子 訳, 白水社, 2008年)
- L’œil du loup, 1984
『片目のオオカミ』(末松氷海子訳、 白水社、 1999年)
- Le Roman d’Ernest et Célestine, 2012
ガブリエル・ヴァンサンのErnest et Célestine(邦題「くまのアーネストおじさん」)シリーズを元にしている。
その他の小説
- Les Enfants de Yalta, 1978
- Père Noël, 1979
- Messieurs les enfants, 1997
『子ども諸君』(平岡敦 訳, 白水社, 2000年)
- Le Dictateur et le Hamac, 2003
- Merci, 2004
- Chagrin d’école, 2007
『学校の悲しみ』(水林 章訳、みすず書房、 2009年)
- Journal d’un corps, 2012
エッセイ
- Le Service militaire au service de qui ?, 1973
- Comme un roman, 1992
『奔放な読書 本嫌いのための新読書術』(浜名ゆみ, 浜名エレーヌ, 木村宣子 訳, 藤原書店, 1993)新装版『ペナック先生の愉快な読書法 読者の権利10ヵ条』(藤原書店, 2006)
- Gardiens et Passeurs, 2000
- Mon frère, 2018
共著
- Les grandes vacances, 1994
『ル・グラン・ヴァカンス』(辻宏子 訳、トレヴィル、1994年)ロベール・ドアノーと共著。
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