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映画

ベルギー・コミック「タンタンの冒険」ユニコーン号から映画へ 

2021年1月11日 by Izumi Ryo

Les Trésors de la BD Belge

こんにちは。和泉涼です。今回は私が生まれ育ったベルギーのコミックをご紹介します。「タンタンの冒険 謎のユニコーン号」です。

ストーリー

タンタンが骨董市で美しい三帆船(さんはんせん)の模型を買おうとしいた。すると横から割り込んできた男が「代金の3倍払うから譲って欲しい」と申し出る。タンタンは譲らない。その後もタンタンから模型を買いたいと申し出る謎の人物が次々に現れる。

偶然やって来たハドック船長も買ったばかりの模型を見ると顔色を変える。驚きのあまりことばを失った船長はタンタンを自宅に連れて行くと壁にかかっている肖像画を見せた。

肖像画にはハドック船長の先祖の騎士フランソワ・ド・ハドック船長と愛船ユニコーン号が描かれていた。しかもユニコーン号はタンタンが買った三帆船の模型にそっくりだった。ハドック船長はハドック家で語り継がれてきたフランソワ騎士の冒険を語りはじめる・・・。

テーマ

骨董市

ブリュッセルといえば骨董商、骨董市。日曜日には週ごとに普通の食料品の市場、鶏からカナリアまでのあらゆる鳥が集められる鳥の市場、花の市場が交代で立ちますが、忘れてはならないのが骨董市。

ちょっとしたお小遣いで変えるものから、隠れたお宝などがずらっと並びます。目的はいかに賢い買い物ができるか。いかにして値打ち物を見抜けるか。品物の価値を見極めるのを楽しむものです。

作品の中でこんな骨董市でタンタンはみごと目もくらむような宝物へ導く模型を買う、というオープニングにワクワクします。

モチーフ

ルイ14世時代の桁違いな宝もの

ルイ14世といえば、ベルサイユ宮殿を創った王。アメリカのルイジアナもこの時代にできたフランス領。国王類14世が太陽王として君臨した時代です。この時代の宝物、どの時代の宝物にも勝る宝物が作中に登場します。

タンタンが買った模型はこの宝物へ導く手がかりだった、という粋な仕掛けが22作あるタンタンの冒険の中でも、魅力的な作品に仕上げています。 

作品

1947年に出版されて以来世界中で愛読されているベルギーのコミック。

主人公は少年記者のタンタン(Tintin)と愛犬のスノウイ(Milou)。

友人のハドック船長(Le capitaine Haddock)、双子の刑事デュポンとデュポン(Dupont et Dupond)、発明家のヒマワリ博士たちといっしょに難事件を解決する冒険もの。 

作者 エルジェ(Hergé)

本名ジョルジュ・レミ。1907年にブリュッセルのエッテルベーク区に生まれる。第1次世界大戦が勃発した頃から絵を描き始めたエルジェは当時戦後にドイツ兵をやっつける兵隊の絵を描いて周囲を驚かせた。

幼い頃からボーイスカウトに入っていて、最初はボーイスカウトの機関紙の挿絵を描いた。その後イニシャルのRとG(フランス語で読むと「エールジェ」)とってエルジェ(Hergé) のペンネームを使い始める。

学業を終えると新聞社「20世紀」に就職。子ども向けの新聞「20世紀ジュニア」に1929年に『タンタンの冒険 タンタンのコンゴ冒険』をモノクロで発表。カラーになったのは後になってから。アメコミ(アメリカのコミック)のように吹き出しで台詞を書くスタイルをとっており、後に「ヨーロッパのコミックの父」とよばれた。

1930年台にタンタンのソビエト連邦での冒険のコミックを出した後にアメリカを題材にした『タンタンアメリカへ(Tintin en Amérique』を発表する。

その後中国人の留学生のチャンと知り合ったことでスタイルが変わり、作品の下準備の取材を綿密に行って『中国の蓮(Le Lotus Bleu)』を発表。この作品では日満洲鉄道爆破事件などの史実が始めた登場した。

その後エルジェはベルギー最大の新聞社ル・ソワール(LE SOIR)紙に移籍するが当時はドイツ軍の占領下にありナチスがル・ソワール紙を掌握していた。そのため戦後に親独疑惑(戦争中にナチスに協力したのではという疑い)が浮上したが元レジスタンスのメンバーだった編集長のおかげで疑惑は晴らされた。

1946年には同じ編集長が機関紙「タンタンの冒険」を創刊しタンタンの冒険は大きな成功を収めました。「タンタンの冒険」は全22巻発表されました。

翻訳

ヨーロッパはもちろん、日本、中国、アメリカなど、100カ国以上で翻訳されて親しまれています。ほんの一部ですが、中国、ロシア、チベットなどで出版されたコミックの表紙を集めてみました ↓ 

映画化

The Adventures of Tintin

キャスト

ジェイミー・ベル=タンタン役

アンディ・サーキス = ハドック船長役

ダニエル・クレイグ = サカリン/レッド・ラカム役

サイモン・ペグ = デュポン役

ほか

スタッフ

監 督:スティーヴン・スピルバーグ

    ペーター・ジャクソン

脚 本:スティーヴェン・モファット

    エドガー・ライト

    ジョー・コーニッシュ

原 作:エルジェ

音 楽:ジョン・ウィリアムス

製 作:Amblin Entertainment

映画データ

原 題:The Adventures of Tintin

公 開:2011年

制作国:アメリカ

配 給:クレストインターナショナル=ヘキサゴン・ピクチャーズ

上映時間:107分

まとめ

フランス語のコミックに有名なキャラクターはいくつもありますが、一番有名なTintinはベルギーのキャラクター。エルジェが生んだキャラクターたちは世界 中で愛され、遠く離れた日本でもとてもポピュラーです。

Tintinが作られたのは今から100年前。少年記者という言葉も今はありません。当時はネットも携帯もSNSもない時代。もうとっくになくなった時代ですが、正義、友情、善悪など私たちに訴えかけている価値観は今も健在。

インターネットの普及やグローバリゼーションで得たものは大きいですが、同時に失ったものや見失っているものもまた大きいといわれます。価値観が目まぐるしく変わる今こそ、家族で一緒に読んだりする機会を持ってはいかがでしょう。

時には「昔は当たり前だった」価値観を思い出してみるのもいいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回をお楽しみに! A bientot!

和泉 涼

関連記事はこちらへ ↓

Filed Under: 映画, 読書 関連タグ:Belgique, le secret de la licorne

LUPIN Netflix Series

2021年1月6日 by Izumi Ryo

Netflix 新シリーズ「LUPIN」

1月8日(金)公開

ストーリー 

アサン・ディオプは幼い頃に父親が無実の罪で投獄された。

あれから25年。父を陥れた裕福な一族に復習するため立ち上がる。

少年の頃に読んだ小説「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」。

そして大胆な計画を華麗に実行する・・・。 

キャスト

オマール・シー Omar Sy

1978年1月にフランスのイヴリンヌに生まれる。映画のプロデュース、制作、脚本をこなす、俳優、コメディアン。フレッド・テストとお笑いコンビ「オマーとフレッド」で注目され一躍有名に。

Arsène Lupin a changé.
Ça tourne…
Prochainement sur @NetflixFR pic.twitter.com/gmz5sXbw7B

— Omar Sy (@OmarSy) December 18, 2019

リュディヴィーヌ・サニエ Ludivine Sagnier

#casting hommes, divers profils, pour doublures série Netflix avec Ludivine Sagnier : Pour le tournage de la série NETFLIX « Arsène Lupin » réalisée par Louis Leterrier, (avec Omar Sy et
Postulez ici : https://t.co/ToO08kiZFo pic.twitter.com/D7PujtRtPq

— Figurants.com (@Figurants_com) October 22, 2020
1979年7月にフランスのサンクルーに生まれる。フランソワ・オゾンの映画「8人の女」(2002年)でスターダムに。オゾンと映画「焼け石に水」(2000年)、「スイミングプール」(2003年)にも組んでいる。

エルヴェ・ピエール Hervé Pierre

1955年4月生まれ。フランスの俳優・監督。2007年からコメディ・フランセーズに所属。

ほか 

制作

監督 マルセラ・サイード、リュドヴィック・ベルナール、ルイ・ルテリエ

話数 10エピソード

制作 Netflix

Official Teaser(Netflix)

Netflix「LUPIN」もうすぐ!@Omarsy https://t.co/udAjhPan42

— ルパン帝国再誕計画@『怪盗ルパン伝アバンチュリエ【813篇】』単行本 全国書店&ネット書店で発売中! (@re_lupin_empire) January 4, 2021

目の前にいたのに見えていなかった・・・

https://www.instagram.com/p/CJyNVUKAVhu/?utm_source=ig_web_copy_link
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原作

「怪盗ルパンの冒険」著/モーリス・ルブラン

”Gentleman Cambrioleur par Maurice Leblanc” 著/モーリス・ルブラン 

パリの雑誌に登場したときから、アルセーヌ・ルパンの冒険は市民を震撼させ、魅了し、虜(とりこ)にしてきた・・・ レビューはこちら

1月8日(金)公開

Netflixで!

ではまた。 A bientôt!!

和泉 涼

Filed Under: 映画 関連タグ:LUPIN 1stSeason, netflix

【レビュー】地上5センチの恋 著/エリック=エマニュエル・シュミット ”Odette toulemonde et Autres histoires” par Eric-Emmanuel Schmitt(未邦訳)

2021年1月6日 by Izumi Ryo

あらすじ

オデットは40代後半の未亡人でベルギーのシャルルロワの炭鉱町に住む主婦。二人の子どもは成人しているが心配ことが絶えない。子どものこと、同じアパートの住人、職場の同僚、周りの人たちの幸せに目を配りながら結構忙しい毎日を送っている彼女の楽しみは読書だった。

ある日憧れの小説家バルタザール・バルサンのサイン会へ行き、彼にファンレターをそっと渡した・・・。

バルタザール・バルサンはいま乗りに乗っている作家。美しい妻、かわいい息子、人生は順風満帆に思えた。

ある日突然、妻の浮気が発覚し、息子は学校でいじめにあっていることがわかり、読者数も次第に減っている現実に直面する。

人生をどう立て直したいいのか?自分探しが始まる・・・。

テーマ

人生、仕切り直しはできる?

思い通りの人生を送っていると思っていたけど、現実をよーく見たら違っていた。一所懸命生きてきたのに、こんな結果になったら大変な打撃を受けますよね。

人生を大切にできない有名作家とつつましい人生を抱きしめるように丁寧に生きる主婦の姿を通して、自分の人生を丁寧に生きる大切さを呼びかける作品です。

モチーフ

ジョゼフィン・ベーカー Josephine Baker (1906-1975年)

アメリカ生まれの歌手、ダンサー、女優。第2次世界大戦中のレジスタンス活動が有名。ジャン・リオンと結婚後フランス国籍を取得する。その後は人種差別、黒人の人権向上のための活動を続けた。

作者のプロフィール

エリック=エマニュエル・シュミット Eric-Emmanuel Schmitt

フランスの劇作家、作家。ゴンクール1960年フランス生まれ。16歳の時に俳優ジャン・マレー主演の舞台をに感動し物書きになるために生まれてきたのだと悟ったと後に語った。1991年に作家デビュー。世界で最も読まれているヨーロッパの作家。

評価

芸術文化勲章受章者。作品も受賞多数。作品は30以上の国で翻訳されている。

英語への翻訳

英語版が「The Most Beautiful Book in the World: eight novellas」のタイトルで出版。

映画化

地上5センチの恋心

キャスト

カトリーヌ・フロ(オデット・トゥルモンド役)

アルベール・デュポンテル(バルタザール・バルザン役)

スタッフ

監督・脚本・原作:エリック=エマニュエル・シュミット

音      楽:ニコラ・ピオヴァーニ

美      術:フランソワ・ショヴォー

映画データ

原 題:Odette Toulemonde

公 開:2006年

制作国:フランス、ベルギー

配 給:クレストインターナショナル=ヘキサゴン・ピクチャーズ

上映時間:100分

©︎キネマ旬報

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回をお楽しみに!

和泉 涼

Filed Under: 映画, 読書 関連タグ:Belgique, 紙書籍 英語

【レビュー】2つの「マラヴィータ」映画と小説 原作者/トニーノ・ブナキスタ 

2021年1月3日 by Izumi Ryo

あらすじ

マフィアの世界で生きてきたジョヴァンニ・マンゾーニはボスへの忠誠心より方に誠実である道を選んだ。ボスに不利な証言をした彼は、FBIの承認保護プログラムの下に置かれフランスに隠される。もちろんFBIが監視もつけて保護してくれる。なのに・・・

バーベキューのやり方に文句をつけた近所の住人、水道工事を頼もうとしたら料金をふっかけてきた配管工・・・気に食わない奴は許しておけない性分がつい出てしまい・・・。

こんなアクシデントを起こして南仏からノルマンディに移ってきたのはいいが今度こそ目立たないように生きることができるのか・・・。 

テーマ 

正義と償い

「目には目を」と組織=ボスへの忠誠が全て、という世界で生きてきた主人公が正義のためボスに不利な証言をしたためにFBI承認保護プログラムに入った。

これまでの罪への償いの意味があるのか善行を行なったのはいいが、おかげで家族もろとも住み慣れたアメリカを離れてフランスの田舎に潜伏することになった。

組織の人にとての正義が「一般人」の正義とどれくらい違うか考えてしまいますね。

マフィアと一般人のカルチャーショック?

価値観の違う文化が出会った時に起きる摩擦カルチャーショックというもの。マフィアと一般市民のカルチャーショックが起きたら?このひねりの入れ方が作者トニーノ・ブナキスタが素晴らしいストーリーテラーなる所以かも知れませんね。

翻訳

日本語版

『隣のマフィア』でカドカワ・ブックスから出版されました。

映画化「マラヴィータ 〜ザ・ファミリー」

制作:リュック・ベッソン

プロデュース:M.スコーセッシ

監督:リュック・ベッソン

脚本:リュック・ベッソン、ミカエル・カレオ

音楽:エフゲニー・ガルペリン、サーシャ・ガルペリン

配役:ロバート・デニーロ(Robert De Niro)=フレデリック・ブレイクことジオヴァンニ・マンゾーニ役

   ミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer)=マギー・ブレイクことマギー・マンゾーニ役

   トミー・リー・ジョーンズ(Tommy Lee Jones)=一家を守るFBI捜査官

   ダイアナ・アグロン(Diana Agron)=長女ベル・ブレイク役

   ジョン・ドレオ(John D’Leo)=長男ウォーレン・ブレイク役

配給:ブロードメディア・スタジオ

作者トニーノ・ブナキスタのプロフィール

1961年生まれのフランスの小説家・脚本家。1985年にロマン・ノワール作品で作家デビュー。ロマン・ノワール作品を5つ発表した。1997年に小説『サーガ(SAGA)』を発表。テレビ局の時間枠を埋めるためのドラマの作成を依頼された4人の脚本家を主役にしたもので、この作品で売れっ子作家の殿堂入りを果たした。

並行して映画界に進出し、映画のための脚本を多く手がける。日本で知られるのは2001年の映画『リード・マイ・リップス』(主演はヴァンサン・カッセル)。

「マラヴィータ」は2004年に発表した作品で初期のロマン・ノワールにヒューモアをまぶした作品でリュック・ベッソンの製作で映画化された。2008年に続編を発表した。

2020年に『SAGA』を出した23年後に平行線を行く新作 ”Toutes les Histoires d’ Amour ont été racontées, sauf une”(『愛は語り尽くされた』を発表したばかり。

作者のほかの作品

ロマン・ノワール

  • Épinglé comme une pin-up dans un placard de G.I., Fleuve Noir, 1985
  • La Madonne des Sleepings 1989年、ガリマール社 
  • Trois carrés rouges sur fond noir, 199年、ガリマール社
  • La Commedia des ratés 、1991年、ガリマール社
  • Les Morsures de l’aube 1992年、リバージュ社

小説

  • Saga 1997年、ガリマール社
  • Quelqu’un d’autre、2001年、ガリマール社
  • マラヴィータ 、2004年、ガリマール社
  • マラヴィータ〜アンコール、2008年、ガリマール社
  • Homo erectus、2011年、ガリマール社
  • Romanesque、2016年、ガリマール社
  • Toutes les histoires d’amour ont été racontées, sauf une、2020年、ガリマール社

ほかに脚本、マンガの脚本など多数

まとめ

カタギの生き方がこんなに難しいなんて・・・

主人公の嘆きが聞こえてきそうなストーリー。普通の刑事ドラマのようでいて、ヒューマンドラマのレンズを通して描いているところが、この作者の持ち味。マフィア映画の独特の血生臭さをニオわせながら、刑事ドラマと家族ドラマを上手に調理した小説です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

関連記事: 【レビュー】洋書 SAGA par Tonino Benacquista「サーガ」著/トニノーノ・ブナキスタ(未邦訳)

次回をお楽しみに!!

A bientot!

和泉 涼

Filed Under: 映画, 読書 関連タグ:Cinema, Luc Besson

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