日本で愛されているおやつは?

2021年4月20日

こんにちは、和泉 涼です。先だってベルギーワッフルについて記事を掲載しました。記事はこちら▷「ベルギーワッフル」

ワッフルはずっと昔からあって、街中で買えて、暖かくて小腹が空いたときにぴったりのおやつです。今はフランスやアメリカ、日本でも親しまれています。

では日本で愛されているおやつはどれでしょうか?

日本のみんなのお気に入りのおやつは?

日本で「街中で買えて小腹が空いたときにぴったりの、甘くて暖かいおやつ」といえば

日本のストリートフード=コンビニフード?

気軽に街中で買って食べられるものといえば「ストリートフード」です。

日本のストリートフードといえば、真っ先に頭に浮かぶのが「屋台の食べ物」ではないでしょうか。東京・大阪・福岡ではラーメン、焼き鳥、おでんの屋台、お酒を出すお店まであります。地方へ行くと人口が少ないからでしょうか、数や種類は少なくなります。特に今は健康・衛生上の理由から屋台はますます少なくなっています。

都会暮らしでも地方住まいでも、街中で買えて、外出先でも食べられて、焼いたもの(衛生上も安心)、暖かいもの、甘いもの、の基準を満たす食べ物をいくつかセレクトしてみました。

1. あんまん

中華まんの一種。中国の三国時代(220年ごろ)に蜀漢の宰相の諸葛亮(しょかつりょう)が作らせたのがはじまりといわれています。中華まんが料理であり、あんこをフィリングする和菓子の「饅頭」のルーツでもあります。

日本での登場については諸説ありますが、1927年に「天下一品 支那饅頭」として東京新宿の中村屋での販売がはじめとされます。これは同業者の相馬夫妻が中国を視察したときに目に止まった包子(パオズ)を日本向けに改良したといわれています。

中華街ではそれよりも前から販売されていましたが、脂っこい味が日本人の好みに合わなかったとされます。

その後お菓子部門でも好みの多様化に伴って人気が下火になりましたが、コンビニで販売されるようになってから人気が再燃しました。今では豚まん、中華まん、新たに「ピザまん」と種類も豊富で秋から冬にかけて親しまれています。

販売しているのはコンビニで、全国的に展開しています。

2. たい焼き

鯛をかたどった金属の焼き型で作る焼き菓子。明治時代から親しまれている日本のお菓子の一つです。今川焼きの変化形で小麦粉ではなくうどん粉を使うため、独特の食感が楽しめます。

現在はこしあん・白餡に加え、チョコレートやカスタードクリームを詰めたものや生地がキツネ色でなく白い「白いたい焼き」も。

また形の変化形も全国にいろいろとあります。上野動物園の近くではパンダ型の「パンダ焼き」、福島県のシーラカンス型のもの、埼玉県の「鯉のぼり焼き」、北海道室蘭市の「鯨焼き」など。

販売しているのは、専門店または露店。

海外でも人気者

ゲームアニメ『Kanon』ではヒロイン月宮あゆの好物という設定になっていて、アメリカ、コロンビア、メキシコなどで人気があることが2016年にNHKテレビで放映された『所さん!大変ですよ』でわかりました。

人気のフィリングはアップル、チーズ、チョコレート、ベーコンが多い。

3. 今川焼き(回転焼き)

小麦粉・卵・砂糖の生地を型で焼く焼き菓子。小判の形をしたものを特に「大判焼き」と呼びます。つぶあん、こしあん、白あん、カスタードなどがあります。実はどら焼きもこの変化形です。

名前の由来は静岡県中部の大名「今川氏」の家紋の二つ引両からくるという説、江戸時代中期に名主の今川善右衛門が今川橋の近くで販売して評判になったためという説がありますが、どれが本当か分かっていません。

明治時代に庶民のおやつとして大流行しました。人気のあまり、森永製菓の創業者森永太一郎を「焼きイモ屋と今川焼きがある限り銀座での西洋菓子の進出は難しい」とうならせたと伝えられています。

販売しているのは専門店または露店。

4. どら焼き(温めなし)

銅鑼焼き、ドラ焼き、どらやきなどいろいろとよばれるお菓子。ハチミツでしっとりと仕上げたカステラ風の生地二枚にあずきを挟み込んだものです。

名前の由来は、形が打楽器の銅鑼に似ていることに由来しているとする説、武蔵坊弁慶が手傷を負った際に民家で治療を受けたのでお礼に作ったのが起源とする説など、諸説あります。

江戸時代のどら焼きは一枚の皮にあずきを挟んで四角く包むもので、きんつばに似たものでした。

「三笠焼き」とよばれるお菓子はどら焼きの形が三笠山に似ていることからつけられ、老舗の文明堂では「三笠山」と名付けたものが人気です。

また両口屋是清では「焼き皮」とよばれる薄い生地に餡を包んで四角く仕上げたお菓子(あんこと生地の香ばしさが特徴)が人気です。

フィリングも粒あんが主流でしたが、その後餅、栗が出現しました。また1985年にあんにホイップクリームを混ぜた「生ドラ」(小豆風味のホイップクリームが絶品)が人気となりました。その後全国に広がりあんに小豆以外にカスタードクリーム、チョコレートクリームを入れたものやジャムや冷凍フルーツを入れたものなどがあり、ヨーロッパのワッフルに似た変化を遂げている。

どら焼きといえば忘れてはならないのがアニメ「ドラえもん」文明堂では毎年「ドラえもん どら焼き」の焼印の入ったものが大人気です。またアニメのアメリカ版では「ヤミー・バン(Yummy Bun)」と親しまれています。

販売しているのはお菓子屋さんまたはスーパーの和菓子コーナーなど。

お菓子屋さんといえば、今はお客さんが店内に入ってカウンターでお金を払って買いますが、昔商店街が活発だった頃(1980年台)は、たばこ屋さんみたいに通りかかるお客さんと対面販売ができるようになっていました。それだけでも当時の活発な様子が伺えますね。今はもうなくなって寂しい限りです。

5. あん入りカステラ(東京の人形焼き、広島のもみじ饅頭)温めなし

カステラにあんこなどを入れて焼いた焼き菓子。あんは抹茶、カスタードクリーム、いちごなどがバリエーションが豊富。

東京都の人形町が発祥の地とされていて東京名物の一つに数えらていれます。

販売しているのは東京のお土産やさん、空港のお土産屋さん。 

結論

一番普及しているのはなんといっても「中華まん」。コンビニで販売されているため、全国で買うことができます。蒸し器があればいつでもアツアツのものを販売できるのが一番の強みですね。

ほかのお菓子は、焼き菓子で、特に「表面がカリッとする」のが特徴の場合は時間が経てば経つほど柔らかくなって、できたての状態を保つことが難しいもの。ここで格差ができたのでしょう。

個人的にはコンビニの中華まんは美味しいけれど、ときにはやっぱり手作り感の残るお菓子が懐かしくなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回をお楽しみに!! A bientôt!

和泉 涼

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